野山が黄赤に染まる候、1台の自転車とすれ違った。 すれ違いざまに ツンと冷たい空気が鼻から額にかけて舐めていった。 ふと、その後を目で追うが まるで夏が逃げて行くように颯爽と何処かへきえてしまう。 ぼくはそんなのが無性にすきだ ...